「仕事に効く 教養としての『世界史』」出口治明
やっぱり世界史は面白い。
この本は、一般的な歴史観とは少し違った新しい歴史観を紹介していたり、学生時代に習った歴史教育から導かれる誤解されやすい所を補完していたりと、教養として役に立つような歴史を伝えようとしているのがとても伝わりました。
歴史の面白い所って、知れば知るほどもっと詳しく知りたい事が増えていくことだと思うんですよね。
で、歴史観っていうのもどんどん変化していくのが面白い。
この本は、10の視点から古代から近代までの世界史を語っています。
中国とはなにか、宗教とはなにか、国家とはなにか、歴史とはなにか。1冊の本で完璧に説明できるほど世界史って浅くはないのでもっと専門的な本に比べるとどうしても浅くなってしまいますが、大きな歴史の流れとその転換点についてはとても面白く説明されています。
好奇心を掻き立てられる、もっと知りたい欲が沸き立つそんな1冊だと思います。
”仕事に効く”とあえてつけなくても良かったと思いますがそれはまぁ商売上仕方がないのかもしれません。
世界史についてあまり詳しくない人でもとてもわかりやすく説明されてるので、世界史入門の一冊にぜひ。